すもももももも

新規ブイオタが取り留めもなく語りたいことを語るブログ。

Timeless −20周年記念第一弾シングル〈雑感〉 雑誌編−

月刊TVガイド4.27-6.1 2015.6月号

Timeless関連雑誌の最初はガイド様。
前回、坂本くん三宅くんのバラをバックにした写真が「まるでB◯本の表紙のようだと」界隈を騒然とさせた、
V6ファンにとって神様仏様のテレガイ様が今回も素晴らしい企画をやってくれました。
今回も坂本くんと三宅くんだったのですが、
ブルーのリボンを体に巻き付けたり巻きつけたり巻きつけたりしてて、

まーーーーえろいよね。

それぞれのドアップの写真のえろさも、醸し出された大人のフェロモンむんむんで非常に心臓に悪いのですが、
なにより見開きの2人が寝っ転がっているショットがね…。
坂本くん(43)が三宅くん(35)に腕枕されてるお写真なんて、早々見れないですよ?!
そもそも、おじさんがおじさんに腕枕している写真を見れるだけで、幸せ以外の何者でもないのですけどね!
その上、白シャツに浮かび上がる体のラインといい、これをえろっちぃと言わずとして何と言う。
三宅くんの腹チラまでえろっちぃの範疇ですが、これがスタッフさんの計算だというから、ガイド様には本当に頭が上がらないです。

インタビューでは、それぞれ「ダンスのシンメトリーを組むなら?」という質問で、剛健と坂長の深い絆が垣間見れるので、シンメ厨必見ですよ!!
私にとっては圧倒的な歴史と絆にただただ圧倒されるしかありませんでした。
また、「アクロバットを組むなら?」で、アクロバットを封印した今でも、自然とカミセン=飛ばされる側、トニセン=土台側と役割が分かれていることにも積み上げてきた歴史を感じて感動しました。

他のページにはアド街ック天国の2代目宣伝部長に就任したいのっちのインタビューや、長野くんのグルメ連載も掲載されています。
いのっちのインタビューには、過去のメンバー同士の家の訪問エピソードや、メンバーの近況も掲載されているのですが、近況で長野くんが「便利グッズ」扱いされていて(笑)
先日のラジオでも剛くんが「(6人で食べに行く時の)お店は選んでもらって、予約させる」と、メンバーから雑な扱いをされている長野くんという関係性が大好きな私は末期なのかな…?!

それにしても、トップを飾る木村くんがタオルを被ってるお写真羨ましい…!素敵すぎて、Vのメンバーにもこういうお写真撮って欲しいけど、実際見たら暴走の後に頭をぶつけるんだろうな…。
心臓に負荷がかかりそうですが、テレガイ様、次回は可能であれば「ナチュラル日常感風」写真お願い致します!!

 

TVstation 5/9-5/22 2015年10号

連載Message from V6より。
連載ですが、Timelessの話しや20周年コンサートの話しをしていたのでこちらに。
健くん担当回で、衣装といい髪型といい健くんの可愛さといい!
写真が非常にひじょーーーに好みです!!
薄い水色のトップスに白のパンツとか、私内の最強組み合わせでね。
あざと可愛いを盛大に発揮してる健くんを是非見て欲しい!!
加えて、長野くんや剛くんとの微笑ましいやりとりもインタビューで語っているので、その光景を想像しては顔面崩壊待ったなしです(笑)
お菓子をほっぺに付けたままMV撮影に参加しようとする健くんは、やはり永遠の17歳ですわ(真顔)

 

Wink Up 2015年6月号

いやはや。
24時間テレビでJUMPくんと共演するし、後輩の勉強のために、
とひと通り目を通したのですが、後輩アイドルって凄いねー!(語彙力が足りない)

若さが写真越しにキラキラ溢れ出ていて、おばちゃんクラクラしちゃうなーもー。
さらに企画もこう、若い女子向け感がすごくて、いろんな方向へハンドルが最大限に振り切っていて。
ページを捲るたびに「すごい…、すごい…。」って思わず呟いていました。
若い内からアイドルとして責任を持ってお仕事をしているの、本当に尊敬します。
そんな中でも、V6ファンと明言してくれているJr.の一人の増田くんがここでもちょっとV6のことに触れてくれていて、おばちゃん嬉しくてポッケいっぱいに飴ちゃんを詰めてあげたいよ!!

そんな中でうしろーの方にあるVのページを見た時の安心感ね。
長野くんと三宅くんを見つけた時の安心感。
ほっと一息つけるんだけど、「藍」をテーマの写真が、色味が抑えられた上で透き通った空気感を含んでいて、息を呑む美しさです。
数あるアイドル誌の中でも、やはりWink Upの写真と企画にハズレはない!!
たった3pと少し物足りない感もありますが、インタビューも文字が非常に小さいのでボリューミーです。
長野くんのデジタル事情がアップデートされたことを喜々として報告したり、
最近芋けんぴにハマっていることを長野くんに伝える健くんと、
それを優しく受け答える長野くんのやり取りが非常に可愛くて。
これからも、永遠の17歳の健くんと模範的な食いしん坊の長野くんでいて欲しいです。

伝言板では、芸歴30年近い超ベテランの方が盛大に人見知りを発揮していて可愛いので、必見ですよー!
文面から人見知りがにじみ出てくるって、本当にかわいいしピュアだなぁ(笑)

 

TV LIFE 5/9-5/22 2015年11号

最初、二宮くんの優しい微笑みの表紙の雑誌がお目当ての雑誌だと思わなくて、3回程本屋で買い逃しました(笑)
っていう余計な情報はいいんですが、健くんと長野くんの衣装が非常に好みです!
やっぱり、パーカーの帽子にはかわいいと夢が詰まってるし、襟シャツの下にデコルテが大きく開くシャツを来ているスタイルは、エロスとときめきが放出されてますね。
ただ、トップスが横のボーダーで、ボトムスが縦のボーダーで髭が山男状態の岡田くんに盛大な違和感を感じて、吹き出してしまいました(笑)
なんだろうね、今の岡田くんにはカジュアルな服装がしっくり来ないな…(笑)
それにしても、トニの3人を囲んでカミの3人が手を繋げて囲っている写真が本当に本当にかわいいんですけども、右下の剛くんがトニの奥から頑張って映ろうと伸びていることにクッションの殴打を止められません!
トニとカミの身長差は、常々記録に残すべき奇跡の賜物だと思っていましたが、ここでも発揮されるなんて!!
金髪剛くんが一気に若くなっている上に、金髪が本当に似合っていて惚れ惚れ。
インタビューで語られている、ナチュラルに長野くんに甘えている健くんの変わらなさが大好きなので、これからもそのままの健くんでいてください!

Vの次のページにJUMPくんが掲載されているので、24時間テレビに向けてこれで名前と顔を一致させようと思います。

 

週刊ザ・テレビジョン 5/9-5/15+5/16-5/29 2015年19号

レモンを持ったサスペンダーの爽やかV6が表紙!
ネクタイに黒のボトムスにサスペンダーというのが、大人の雰囲気ですなぁ。
このまま、黒のハットとステッキ持ってジャジーな曲をセクシーに歌い踊ってくれませんか?!
タップとか踏んでくださったら、私は幸せ昇天しそう。
言い値で買うので、その際には私の棺桶に入れてくださいね…。
過去の週刊テレビジョンの表紙も掲載されてるのですが、髪型の変遷がかわいいです(笑)
オススメポイントは97’の表紙を再現しているいのっちの前歯とレモンの持ち方がムカつくところ(笑)
それにしても、長野くんは本当に変わらないですね…。時を止めすぎ。
10年前と今のV6メンバーそれぞれに同じ質問をした回答が掲載されているので、この比較も非常に興味深いです。
ファン歴が浅いから、更に深い考察をできないのが悔しいところ。

インタビューでは、岡田くんがツアーで長野くんにご飯に誘われたいと語ってるけど、坂本くんを攻略したいとも言ってたよね…?
二兎追うものは〜という状況にならないことを祈っております!
(岡田くんがテキトーに喋ってる可能性も高いとは思いますが、是非とも実現して欲しい!)

 

週刊TVガイド 5/9-5/15+5/16-5/27 

脱法ドル誌ありがとうございます!!(褒めてます)
平均年齢38歳のグループに「キョリ感ゼロ♡グラビア」というタイトルが付くとは夢にも思わなかったです(笑)
小さいお写真含めてどのお写真もペアになったメンバーの2人がどこかしら体に触れているとは、ここは天国か…。
個人的には、タイトルを付けるならばするならば「お兄ちゃんと弟」しかないな長野くん三宅くんペアのお写真と、壁ドンしている小さなお写真の剛健と、軽々とお姫様抱っこされている剛くんとしているいのっちのお写真が好きです!
岡田くんと坂本くんが腕を組んで「るんたった〜♪」とスキップしているお写真は、岡田くんのお髭も相まって「アルプスの少女ハイジ」に出てきそう(笑)
となると、坂本くんはペーターかな?

メンバー個々でペアの写真を取った相手がどんな人なのかを表すコメントが掲載されているのですが、どれも温かくて胸がほっこり。
その中でも、ブレない剛健と坂長のコメントは、ここでもシンメ厨の心を鷲掴みにする銀河が広がっているのであった…。 

そして、一足の白い靴をメンバーが個々にカスタマイズしていく過程の中で、
雑誌には掲載されない靴裏にデザインしたり、絶対外れそうな立体的な物体を靴の表面にくっつける長野くんと、
履くことを全く想定していない剛くんの独特のセンスが、
他のメンバーがかわいくまともに仕上げようとしたセンスを突き抜けてきらびやかに光っているのが大好きです(笑)

 

第65回紅白歌合戦

V6の皆さん、紅白初出場おめでとうございました!
どうしても紅白記事を書きたいと思い続けてあれから、一ヶ月以上…。
avexスタッフの山ちゃんがスタッフメモでまだ紅白裏話後半を上げていないから、せ、セーフ…だよね?
余りにも時期が遅すぎて、若干ビビっていますが、なにはともあれ、書きたいので書きます!!

 

まだかまだかとテレビの前に正座待機。
長針が1分ずつ時を刻むと共に、心臓の鼓動のスピードも早くなりました。

2014年12月31日 19:15

オープニングが始まり、大階段を降りる出演歌手の皆さまを映すカメラ。
その中にV6の姿を見つけた時は、嬉しさの余りに胸が熱く、感極まって泣きそうになっていました。
まさか、こんな大舞台に。
ファンになったその年に、私が今最も情熱を捧げているグループの初出場が決まるとは思ってもいませんでした。

 

当初、V6の紅白初出場にまつわる話は、ゴシップとしてtwitterに流れてきたのを覚えています。
ゴシップでその情報が出た時は相当疑心暗鬼になっており、正直嘘だと思っていました。
近年、噂になってガセで終わるのが年末のV界隈の風物詩と小耳に挟んでいたためですね。
今年もどうせガセだろう、と思っていました。
でも、おかだくんが官兵衛をやり切ったということは、何かしらチャンスがあるのではないかとほんの少しだけ期待を持ったのも事実。
その後、スポ紙で追報が出た時も
「いや、まだまだ…。公式情報じゃない…。騙されるもんかっ!」
と、戦々恐々していました。今思えば、どこと戦っているというのか。

 

公式発表の初出場会見を見た時。
幕が降りたその先にいて、そして司会の有働アナに名前を呼ばれる時が来て。
その時点でもう既に、感動に胸が震えていました。
正直、応援しているとはいえ、V6が今世間的に人気である訳でも、今年の強烈なヒット曲を持っている訳でもないことも分かっていました。
それでも、大河主演を演じきった岡田くんやあさイチの顔のいのっちが所属するグループであり、他のメンバーもNHKのテレビ番組に関与する仕事をしているから。
そして、今年の紅白のテーマに合致する楽曲を持つために選ばれたという事実。
たった一度だけかもしれない。
それでも、年末に、紅白という大舞台で。
一年前の年末には、例年出演していたカウコンに出演しなかったから、より一層。
V6が揃ってパフォーマンスをするという事実に、熱くならないわけがないのです!*1

 

紅白の現場様々な出来事があり、一部は事件として伝説になるとは…。
それでも、モットーが「楽しもう!」なVは、紅白の現場で緊張しつつも全力で楽しんでいるようで、画面の向こうで見ている私もほのぼのと癒やされました^^
OPからお調子者炸裂のいのっちが出てくるとは思ってもみませんでしたし、
後輩のSexy Zoneの紹介で岡田くんが紅白生放送であるのに、変態性が垣間見れてしまいそうなコメントを発したり、それに対するいのっちの強烈なツッコミが炸裂した結果、受けた岡田くんのヅラがずれそうになるなど、ちょっとした出演シーンでもV6らしさを発揮する姿を見ていると、「V6が紅白のステージに立っている」ことが半ばまだ信じていなかった感覚を、現実へ引き戻してくれました。
他にも、TOKIOの演奏するど真ん中後ろの方で盛大に盛り上がる姿や、SMAPのメドレーでこれまた後ろの方で埋もれながらもブンブンと手を振ってる姿が見れて、本当に本当に感無量でした。

 
でも、紅白でのV6の見どころといえば、伍代夏子さん「ひとり酒」の後ろで、袴姿で踊ること*2、そしてV6の持ち歌でのパフォーマンス。
これらが発表された時は思わず二度見をしました。
まさか、演歌の後ろで踊る姿が見れる日が来るとは思ってもみませんでしたし、紅白前半ラストという目玉になる順番で、その上「WAになっておどろう」とは…。と。

 

 

「ひとり酒」での一連の流れは、短い中で強烈なインパクトを残していきました。
パフォーマンス前に嵐と受け答えする時には、健くんの呂律が回らなくなってしまい、後日「失言」とニュースとなったり、その後ろでは坂本くんが緊張のあまり顔が硬直したまま微動だにしなかったり…。
更に、パフォーマンス中には健くんの雪駄が、まるでシンデレラの硝子の靴のように置いて行かれてしまったのは、後ほどtwitterで知りました(笑)
*3
しかし、最後に伍代夏子さんを囲んだVの姿の美しさは、和装も相まって額縁に入れて飾ってうっとりと穴が空くほど見ていたいほど。そしてVファンの誰しもがあの瞬間伍代さんを羨み、どれだけ場所に変わりたいと願ったことか!!
どれだけ善行を詰めばあの天国の地に立てるのでしょうか…。いまからやって間に合う…?!?!

 

前半トリであり、尺調の役割も若干担っていた「WAになっておどろう」。
最初に曲目が発表された時は、なんでこの曲目なのか不満だったのは事実。
あれだけ会見でバク転について触れられてたくせに、蓋を開けてみたらVが大型音楽番組に出演する際のもはや鉄板といってもいい、Vの売りであるダンスもあまりアピールできない曲。
しかも、「WAになっておどろう」はVはカバーした訳であって…。
しかし、今ならその時の自分に渾身の右ストレートを当時の自分のボディーに叩き込みたい!
これほどまでテーマに合った楽曲を、グループの持ち歌として世間的に認識されているという喜び。
それだけでなく、V6の後ろには、SMAPだけでなく、紅白出演ジャニーズグループが一同に会していて。
この非常貴重なシーンをリアルタイムで目の当たりにできているキセキが、胸を熱くして仕方がなかった。
一緒に見ている祖父母に泣いていることを気付かれてはいけないと、涙をぐっと堪えながら、唇を噛み締めながら。
それでも画面の中に溢れ出る多幸感に涙目になることを抑えきれなかったです。

 

紅白の出演シーンだけでもこれだけのエピソード盛りだくさんなのに、紅白が終わり打ち上げが終わった後には、20年目で初めてのV内お年玉交換*4や、中居くんと坂本くん長野くんの気まずいお年玉交換*5があったっていうエピソードまで存在するんですよ!

 

20周年イヤーの初動が、紅白初出場という大舞台から動き出すとは思ってもいなかったけれど。
V6が歌っている後ろで出演者の方々が一体となっていて、多幸感溢れるステージを年末に見れたことが、心の底から嬉しく、今も録画を見なおしては胸が温かくなるのです。

 

NHK様、紅白出演に選んでくださって、本当にありがとうございました!

 

 

*1:あさイチのV6大好きいのっち大好き!放送が本当に嬉しかったし、あさイチスタッフかわいい!!他にもスタメモの山ちゃんのテンションがものすごく高かったり、過去Vとお仕事で関わった方々のおめでとうのコメントが本当に嬉しかった…

*2:「過去の男達」というコンセプトでしたが、実際のパフォーマンスではどの辺りが過去の男だったのかがイマイチ分からn(略) 

*3:後日談で、振り付けは本番2日前から覚え始めた上に、6人とも伍代さんに迷惑を掛けてはいけないと相当緊張していた、雪駄は相当履く努力をした、と話していたとのこと。Jr.の頃のように、曲がかかれば全員が立ち上がって練習をしていたという微笑ましいエピソード付き

*4:岡田くんのお強請りから始まった、坂本くんがタカリと呼ぶ事件。必ず年上が年下に1万円渡した結果、坂本くんの財布が空っぽになったという。

*5:デビュー順では先輩だけど年齢は逆、のような複雑な関係性故のできごと。岡田くんが中居くんにお年玉をねだったら、グループ全員分用意してくれた中居くんに気まずくなった坂本、長野はお札を新調し1000円プラスしてお返ししました。

ジャニーズの面白さ、おじさまアイドルの魅力そして何故今V6なのか

私がV6に転がり落ちてそろそろ一年になります。
V6が20周年のミレニアムイヤーに突入し、紅白初出場が決まりました!
そのおかげで、この年末年始は雑誌のオンパレードに加え、「フェアリーテイル」というアニメの冬期OPにも「Break out」の新曲が決まり、いちファンとしては嬉しい悲鳴を上げていました。
昨年末から半年間以上、V6の全員揃いの姿が見れなかったことを考えるとミレニアムイヤーの影響を、まだ始まったばかりだというのにひしひしと感じ始めています。
まだまだ新規の私ですが、一ファンとしてこれからとても面白くなる予感がしています。

 

2014年は述べたように盛り上がりを見せるV6だけでなく、おじさまアイドルが台頭した年でもあったと思います。
2014年をアラフォーアイドル中心に振り返ってみますと、TOKIOが20周年を迎え、ジャニーズでは初の野外フェス参戦を果たしましたし、SMAPは夏のFNS27時間テレビのラストでノンストップライブを生放送で行っていました。
その度にジャニーズ界隈が、それぞれのファンだけでなく大盛り上がりしていたように感じます。
世間的にはおじさまアイドルとは、ピークを過ぎた「時代遅れ」と思われているかもしれません。
しかし、とある20代の女子のおじさまアイドルファンは"おじさまアイドル"が今密やかに面白くなっていると感じます。

 

そもそも、私は何故「ジャニーズ」なのか。
ジャニーズにハマった当時は何も考えていませんでしたが、振り返るとその理由は2つあったと考えます。
「歴史と物語が存在する」こと、そして「多種多様なエンタメを網羅している」ことです。
アイドル事務所は他にもいくつかありますが、1964年に「ジャニーズ」というアイドルグループがデビューしてから、2014年デビューの「ジャニーズWEST」まで、長い歴史を持ったアイドル事務所をジャニーズの他に私は知りません。
ただ単に、事務所の権力が有るだけと言えばそうかもしれませんが、時代時代に合わせて人気の出るアイドルグループを排出し続けることはそう容易なことではないと思います。
決してジャニーズ事務所のアイドルは全員が歌や踊りが上手であったり、顔がイケメンである訳ではありません。
”ジャニーズ”というのは、SMAP以降のグループは長いこと存続している現在、芸能界で生き抜くために成長する姿、成長した姿の「物語」を楽しむものなのではないかと考えます。

「現実は小説よりも奇なり」

という言葉がありますが、私が歩む世界よりも浮き沈みが激しく、恐ろしい世界で彼らが奮闘して生み出す「物語」を現在進行形で応援したり、後から辿ることで、頑張る気持ちにさせてくれるのです。
また、一つのデビューしたグループはメンバーが入れ替わることなく(減ることはあっても増えることはない)続くというのも、ジャニーズ所属グループの特色ではないでしょうか。
その結果、ジャニーズのグループやメンバーが様々なエンタメを提供しつづけている間に、自然とグループだったりメンバーを覚えられるのです。
そのエンタメはジャニーズのグループが主軸としているコンサートはもちろん、その為の楽曲リリース、それに合わせたダンスや演出だけでなく、映画、ドラマ、バラエティー、ニュースなどの映像媒体のエンタメや、舞台やミュージカルに至るまで、多種多様のエンタメを提供し続けています。
その中には大ヒットと呼ばれる映画やドラマだったり、長寿番組となるバラエティーも存在します。
そこでテレビで知った姿と、何かのきっかけで見たコンサートで汗水垂らしながら歌い踊り、努力して輝いている姿のギャップに、どうしようもなく惹かれてしまうのです。

 

 

私がそんなジャニーズをテレビで自然と知ったのは、私が小学生の頃です。
その当時の2000年前後という時代は、子供ながらに音楽業界やテレビ業界がとても盛り上がっていた印象でした。*1
バラエティやドラマなどのテレビコンテンツの勢いが強かったり、世間的に国民誰しもが知っている楽曲が毎年輩出していたり...。
その時ジャニーズのアイドルを牽引していたのがSMAPを筆頭にKinki、TOKIO、V6らだったという印象だったのです。

 

ところが、近年はネットやSNSの普及により視聴者の番組への糾弾の声が大きくなったり、テレビ以外の娯楽が増えたことにより、最近は面白いと感じる番組が減ってしまったようにも感じます。
私も成長し、日々の生活も忙しくなり、テレビを見る機会も減ったのも起因しているかもしれませんが、世間的にどんよりとした停滞している空気を感じてしまうのです。
こういう時に思い出すのは、2000年前後の輝いていたと感じていた世間の勢い。

2000年前後のような活気が、世間に取り戻して欲しいと感じているのかもしれません。
その当時、2000年前後に活躍していたジャニーズアイドルは、現在アフラフォーのいいおじさんの年齢となりました。

人気のピークはとうの昔に超えています。

しかし、その勢いのある時代に勝ち抜き、培ったそのスキルは衰えていません。
それどころか、若手に負けじと未だに挑戦を続けて成長をし続けているように感じます。
それぞれのフィールドで、その実力を発揮し続けているのを見ると、さすがのスキルと貫禄に関心する程。
そして、その姿に尊敬し、憧れ、素直に「格好いい」と感じるのです。
つまり近年おじさんアイドルのファンとなった私にとって、”おじさまアイドル”とは成長しきった安定感と挑戦し続ける力を持つ「尊敬する大人」像のひとつなのです。

 

そんな中、V6が2014年11月から20周年のミレニアムイヤーに突入し、紅白初出場を決めました。
私が、嵐ファンからV6へなった経緯は以前に記述しました*2が、その後、ミレニアムイヤーに突入してまだ2ヶ月だというのに、増々V6の面白さ・興味深さは増すばかりです。
紅白の初出場の決定には、「あさイチ」の井ノ原くん、「軍師官兵衛」主演の岡田くんの影響が大きいとは思いますが、
長野くんがBS番組「晴れときどきファーム」のレギュラー務め、三宅くんが今年NHK「みんなの手話」のナビゲーターに任命された他、森田くんは大河ドラマ平清盛」にて毛利元就を演じました。

 

しかし、正直世間的には
「V6ってまだ活動していたの?」
「岡田くんしか知らない。」
「井ノ原くんと岡田くん以外何してるの?」
という意見だと思います。
それでも、V6はずっとそこにあり続けましたし、前に挙げたように、メンバーは個々に活躍していました。

 

ミュージカルで活躍し、ジャニーズでも屈指の歌唱力とダンスのしなやかさを持ちながら、近年では料理男子としてにこにこしたかわいいおじさん姿を見せている*3 坂本 昌行くん

食べ歩きだけでなく、番組で畑で作物を作ったり今年は料理のレシピ本*4を出版するなど、美味しいものへの探究心が非常に高く、その知識はプロをもうならせる程である 長野 博くん

あさイチ」で朝の顔として冷静な意見を述べ、NHKアナウンサーとして誤解されるだけでなく、時には郵便局職員*5にも間違えられるながらも、ドラマや舞台にも出演する 井ノ原 快彦くん

舞台俳優として評価が非常に高く、数多く舞台を踏みながらも*6、時には映像作品にてとても印象的な役柄を演じる*7 森田 剛くん

相撲や神社仏閣巡りなど日本の伝統的なものが好きで、手話ナビゲーター*8を担う他、この秋には昼ドラに出演したり、舞台*9やバラエティなどマルチな活躍をする 三宅 健くん

軍師官兵衛」主演を成し遂げ、その他にも「永遠の0」で報知映画賞を受賞する*10など映画俳優としての活躍が目覚ましい 岡田 准一くん

 

ジャニーズのグループの中でも特に個々の活動がバラバラなグループだと思いますが、それぞれが異なったジャンルのエンタメを提供し続けており、個々でも非常に魅力的な活動を行っているグループだと思います。
そんな彼らが集まるV6というグループの魅力は語りきれないほどありますが、一番の魅力はコンサートDVDに凝縮されていると思います。
ファンの間で最高のコンサートと名高い「Sexy.Honey.Bunny!」コンか、最新コンサートの「Oh! My! Goodness!」コンを見れば、V6が”面白い”と私が伝えたい理由が伝わるかと思います。
”少しダサい”を纏ったおじさんアイドルが、長年培ってきた歌唱力、演出力、パフォーマンス力を最大限に発揮して、「スタイリッシュで格好いい大人」の姿で魅了され。

ファンの為に”踊り続ける”というプライドを背負った男たちの姿に、圧倒されたのです。

 

20周年へのスタートはまだまだ始まったばかり。
初出場の紅白歌合戦を含めて、V6がこの1年をどのように駆け抜けていくのか。
地に足のついたおじさんアイドルの物語を、しかとこの目で見届けたいと思います。

 

V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny! [DVD]

V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny! [DVD]

 

 

V6 live tour 2013 Oh! My! Goodness! (DVD2枚組)
 

 

*1:当時のモー娘。の勢いは相当なものだった...。

*2: http://goat13164.hateblo.jp/entry/2014/09/07/025041

*3:フジ ノンストップ内のコーナー「Onedish」。レシピ本も出版しました。

*4:レシピ本「なっとくめし。」

*5:かんぽさん

*6:2014年はアスペルガー症候群の男の子を演じた「夜中に起きた奇妙な事件」、行定勲監督とタッグを組み芥川賞受賞作品を舞台化した「ブエノスアイレス午前零時」

*7:大河ドラマ平清盛」での毛利元就や、生田斗真主演「人間失格」にて中原中也を演じた

*8:こちら

*9:2014年 片岡愛之助主演「炎立つ」では主人公と異父兄弟で主人公を恨み憎悪に狂う役柄を演じた

*10:「永遠の0」は日刊スポーツ映画大賞で作品賞・監督賞・主演男優賞をも受賞した

11月1日V6CDデビュー日 19周年記念に寄せて

11月1日。
19年前には名前すら全く浸透していなかったハロウィンの日の次の日。
CDデビュー日がグループのデビュー記念日とされているジャニーズの法則に則ると、
この日がV6の19周年記念日!

 

V6がデビューした年は、私は何も知らない幼児でした。
それから19年。
私がV6のファンになってまだ1年足らずですので、
V6としての19年はほんの少ししか知りません。
推し量ることしかできませんが、この19年は沢山のことがあったと思います。
時に、喧嘩したり、嫌いになったり、腹が立ったりしたでしょう。
それでも、嬉しいことも、楽しいことも、辛いことも、苦しいことも、
ずっと同じメンバーで。

一つ一つ積み重ねて、一年ごとに乗り越えてきて。
V6と同じ年に生まれた子供が、大学生になり、親の手を離れる歲月。
そのとても大きな歲月に渡って、ずっとグループを守り続けたこと。
更にアイドルで在り続け、踊り続けてきたこと。
そして驚くべきことは、ベテランとなった今でも挑戦を止めること無く、
挑み続ける姿勢を変わらず持ち続けていること。

これがどれほど偉大で素晴らしいことか。

 

ジャニーズのアイドルグループというものは、
そのメンバーの個性はバラバラになるように作られる傾向が大きいと思います。
贔屓目になるかもしれませんが、その中でも、
V6の個性の異なり具合はなかなか類を見ない程なのではないかと思います。
それは、個々の個性もですが、ジャニーズ内で最も年齢差があるグループなのも起因していると感じます。
だからこそ、一つグループ内で年上組のトニセンと年下組のカミセンと分かれ、
それぞれの個性のベクトルが全く異なることに説得力が生まれると感じます。
(いのっちと剛くんの年齢差は長野くんといのっちの年齢差より小さいけども笑)

大人の盛大なお金のかかったお遊びを主軸に、余裕と確立された技術で魅せるトニコン
一方で、情熱的にパワフルに確固とした世界観の中で、絶対的なカリスマ性で惹き寄せるカミコン。
一つのグループで2つの魅力を更に見ることが出来、
一粒で三度美味しいグループだなんて、詳しく知るようになるまで全く分かりませんでした。
また、このグループ内で2つのグループに分かれていることは6人コンサートの演出においても非常に魅力的で効果的であると思います。
それが顕著なのが、「ready?」コンのX,T,C,beat〜Topchekerの流れ。
トニカミが分かれている特性を、ディスプレイや扉を使用することで最大限に活かした衣装替え。
初めて見た時には、なんてスマートでスムーズな演出なのかと驚き、何度リピートしたことか。
観客に衣装替えにおけるメンバーの入れ替えの違和感を感じさせないことの素晴らしさ。
流れにこだわった演出方法は、長年アイドルとしてステージに立ち続け、そしてその間に育まれたセンスによるものかと。

舞台人が多いグループの、魅せることへのこだわり。
冷静な視点を持ち、ファンに何を求められているのかをグループで理解しているからこその、”踊り続ける”という過酷な選択。
年長組は40代を超えたV6がどこまでそのポリシーを追求し続けるのか。
どこまで挑戦し続けるのか。

 

20周年を目前にして、発売された"Sky's the Limit"。
「限界なんて無い」と歌っているこの歌は応援歌でもありながら、
V6の20周年への決意にも聞こえて。

また、芸能界での活躍の仕方も6人6様。
ミュージカル、食通、朝の顔とドラマ、舞台、手話とバラエティ、映画や時代劇。
それ故に6人揃いのスケジュールを抑えることが難しいのはよく分かります。
6人揃いの希少価値があるからこそ、
より一層6人が揃うV6というグループが愛おしく、大切になります。

 

限界なんて無いかのように挑戦し走り続けるV6の20周年イヤーを、
こっそりながら一緒に走ることができることに、
今現在、期待と緊張で胸が膨らんでいます。

19周年記念日。
つまり、20周年への幕開け。

溢れ出る魅力を持つ大人アイドルダンスグループのミレニアムイヤーを、
精一杯この目で焼き付けて、記憶に残して、
腕がはちきれそうなくらい拍手を送り続けたいと思います。

 

V6の19周年のCDデビュー日、おめでとうございます!

 

 

 

Broadway Musical 『ON THE TOWN』 -開幕-

本日千秋楽を迎えたON THE TOWN。
思えば、夏にその第一報をtwitterで知った時からずっとずーっと楽しみにしていたミュージカルが終わってしまいました。
初めてこの目で見た20th Centuryがこの作品で良かったと、私は胸を張って言えます。
私の感じたこと、考えたこと、感動したこと。
残さねばならないと思ったので、非常に長くなりますがお付き合い下さい。

「トニセンミュージカル決定!」
第一報の時の衝撃は今でも覚えています。
新規V担としてあまりの枯渇期だったのもあり、twitterで「トニは暇だろうからトニコンやろう!」と呟いた日の深夜のこと。
論文を読むために夜更かししていた午前4時にその新聞記事の第一報を見たのでした。
夢かと思っていましたが、仮眠した後の朝。
twitterが一日中狂喜乱舞だったのを覚えています。
10年ぶりの競演だけでなく、作品はBroadway Musicalだって?!
無類のミュージカル好きな私には思ってもみない機会がやってきたのでした。

 

それから季節は移ろい、秋へ。
アンサンブルの方のブログ記事やtwitterから稽古が始まったのを知り、早くもうきうき気分。
無駄に映画版を見てみたりもして。
いのっちはあさイチと9係の撮影をしながらの稽古で、大丈夫かなぁと心配もしたりして。

初めて公開されたフライヤーがとっても可愛くて!
その後続々と公開される、水兵さんのトニセンがこれがまたかわいいこと!
ON THE TOWNの宣伝でトニセンの記事がポポロやWink Upに掲載されるとなると、
「え?!トニセンがアイドルみたいなことしてていいの?!」
と動揺しつつ、恥ずかしさに耐えながらレジへアイドル誌を持って行ったり。

 

そして2014年9月28日日曜日、18:30。
20年以上昔にJr.だった坂本くん、長野くん、井ノ原くんが少年隊のバックで踊り、その後個人でも立ったことのある青山劇場にて。
赤の緞帳は上がったのです。

 

「この街と、君に恋した24時間。」

 

私が「ON THE TOWN」の世界と青山劇場に恋した22daysが始まったのでした。

 

 

Broadway Musical 『ON THE TOWN』 -Story- ※ネタバレ

たった1日、24時間だけNYの地に降り立つことが許された幼馴染の水兵3人組、ゲイビー、オジー、チップ。
真面目なチップは父親からもらった観光本を片手に24時間でNYの観光名所を巡ろうと予定していたが、一方ゲイビーとオジーはNYの女の子と一晩過ごそうと考えていた。

そんな中、地下鉄に貼られた「6月のミス・サブウェイ」に選ばれたアイビィ・スミスのポスターを見て、ゲイビーは一目惚れしてしまう。
どうしてもミス・サブウェイに会いたいゲイビーの為に、チップは観光を諦め、ポスターに載っていた情報を元に3人で手分けしてミス・サブウェイを探すこととなった。


やる気のないタクシードライバーのヒルディは、上司から解雇を言い渡されていた。
最後の客は自分の好みの人にしようと目論むヒルディ。
そこへ、ミス・サブウェイ探索のために地下鉄関係者へ当たろうと街中を歩いていたチップに遭遇した。
ヒルディの好みとバッチリ合ったチップを強引にタクシーの助手席へ座らせ、唇を奪った!
チップを自分の部屋へ連れて行こうと強引なヒルディに対し、ゲイビーの為にミス・サブウェイを探さなくてはと拒むチップ。
だがあまりにヒルディが押すため、ならば軽く観光を、とチップは観光本の場所へ案内をお願いする。
しかし、チップが持っている観光本は父親譲りのものだったので尽く情報が古く、どこを提案しても現在の情報とは異なっていた。
そして結局、チップはヒルディに強引に部屋へ誘われたのだった。

 

『ミス・サブウェイは美術館で絵を習っている』というポスターの情報を元に、それっぽい建物へやってきたオジー。
しかし、オジーがやってきたのは美術館ではなく”自然史博物館”であった。
そこに偶々、人間考古学者のクレアが通りかかり、古代人にそっくりなオジーに大興奮。
オジーをサンプルとしてデータ収集を行う内に、オジーはクレアを口説きにかかる。
ピットキンというかなり年上の判事の婚約者をもつクレアは躊躇うものの、結局オジーに夢中になってしまうのだった。

 

一方、一人街中を彷徨って、ミス・サブウェイに出会えないことを嘆くゲイビー。
街中は夕暮れになり、恋人たちが別れを惜しんでいた。
時は残酷で、ゲイビーは一人肩を落とすしかなかった。

 

その頃、コンサートホールのカーネギーホールの一室では、歌の先生のマダム・ディリーがウィスキーを飲みながら生徒を待っていた。
そこへ、生徒である「6月のミス・サブウェイ」ことアイビィ・スミスが大急ぎでやってきた。
アイビィは女優になる夢のためにマダム・ディリーのレッスンを受けていたが、現状は高級ナイトクラブ「コニーアイランド」のダンサーであった。
本心はクラブのダンサーの仕事を辞めたいが、マダムが猛反対していたために、仕事を続けているのだった。
そんなアイビィの歌のレッスンが始まるも、マダムは早々に若い男との用事があるために一度席を外した。
そこへ、ポスターの情報を元にカーネギーホールへやってきたゲイビーは、アイビィとやっと出会った。
一生懸命、一晩のデートに誘うゲイビーだったが、仕事もあるため最初は断っていたアイビィ。
しかし、ゲイビーの賛美やゲイビーにたった1日しか時間がないことに心を動かされたアイビィは、今晩のデートの約束を受け入れた。

クレアのマンションにやってきたオジーとクレア。
2人の世界に盛り上がるも、気づくと傍にはクレアの婚約者のピットキンがいた。
実は今日はピットキンとクレアは婚約祝いの日で、部屋でお祝いをしようと約束をしていたのだった。
そのことをすっかり忘れていたクレアだったが、ピットキンは「分かるよ」と全てを受け止めた。
ピットキンは後ほどダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブにて婚約祝いをし直すことをクレアと約束し、更にオジーにクレアを楽しませるように言い、2人を残して外出した。
 

 

ヒルディのアパートへ、ヒルディと共に食材を抱えて一緒にやってきたチップ。
未だにミス・サブウェイ探しに未練が残るチップを見て、地下鉄事務局に電話で連絡を取ることを提案するヒルディ。
実際に地下鉄事務局へダイヤルを回し、チップへ受話器を渡すが、チップが何を言っても事務局は何も情報を与えてくれなかった。
そんなチップをセクシーポーズで誘惑するヒルディ。
非情な地下鉄事務局により、とうとう探すことを諦めたチップはその誘惑へ乗ることにした。
熱烈なキスを交わす2人だったが、どこからともなく独特なくしゃみが聞こえてくる。
そのくしゃみの正体はヒルディのルームメイトのルーシーであった。
その日はたまたま風邪をひいてしまい、仕事を休んでいたのである。
ルーシーの隙を見ていちゃつこうとするチップとヒルディだったが、尽く邪魔をされ、とうとう堪忍袋の緒が切れたヒルディは、お金でルーシーを外の映画館へと追いやり、2人だけの世界が始まった。

アイビィとデートの約束が取り付けられたゲイビーは夢見心地。
彼女が自分を選んでくれるだなんて、自分でいてよかった!
嬉しさのあまり、街中の人々に小さな幸福を配っていた。


そして約束の時間。

急遽仕事を休んでデートの待ち合わせ場所へやってきたアイビィであったが、そこでマダム・ディリーに遭遇してしまい、仕事に穴を開けることを猛反対され、仕事へ行かされてしまった。
そのことを知らないゲイビーだったが、そこへチップとオジーが合流した。
ゲイビーがアイビィとデートの約束を取り付けられたことを知らない2人は、それぞれヒルディとクレアを「ミス・サブウェイ」の変装をさせて連れてきていた。
ゲイビーが本物のミス・サブウェイとデートの約束を取り付けたことを報告すると、祝にジュースを空けるチップ、オジー、ヒルディ、クレア。
しかし、一向にアイビィは来ない。
偶々通りかかったマダム・ディリーにゲイビーが話を聞くと、アイビィはどうしても外せない用事があってデートに来れないとのこと。
ショックを受けたゲイビーは、チップ達に「元々デートの約束なんてなかった。」と嘘を付いた。
どうにかして励まそうとするチップ達は、ゲイビーのお相手としてヒルディのルームメイトで、くしゃみが特徴的なルーシーを呼び出すことに。
そして5人で映画館や遊園地へ行ったり、スターを見たりして、ダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブへ向かった。

 

ダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブでは、ショーガールが店の経営にうんざりしながらもダンスを踊り、バースデーのお客様を店を上げてお祝いしていた。
5人は酒を交わしながらルーシーを待つも、歌手の歌が現在の心情そのもので落ち込んでしまうゲイビー。

ヒルディは歌手のショーを止め、クレアは気分を変えてコンガカバーナというスパニッシュクラブへ移動することを提案する。
ルーシーへ店を移動する件も電話で伝えて、さぁ、店を出ようという時。ピットキンがやってきた!
すっかり婚約祝いをダイヤモンド・エディズですることを忘れていたクレアは、コンガカバーナで後ほど合うことを約束し、更に会計も全てピットキンに任せ、ダイヤモンド・エディズを後にした。

コンガカバーナへやってきたゲイビー達だったが、ゲイビーはまたも歌手の歌によって、より落ち込んでしまう。
またも、歌手のショーを無理やり止めたヒルディは、ゲイビーを励まそうとステージに立ち、歌い始めた。
それに合わせて一緒にゲイビ―を励まそうとするチップ、オジー、クレア。
更に気分を変えるために、クレアはスラム・バン・クラブへ移動することを提案する。
さぁ、店を出ようという時。店へピットキンがやってきた!
またもや婚約祝いをすることを忘れていたクレアは、スラム・バン・クラブで後ほど落ち合うことを約束し、またもや会計を全て任せ、更には未だ到着していないルーシーをスラム・バン・クラブへ連れてくるようにお願いし、店を後にした。

 

スラム・バン・クラブで飲みすぎ、すっかり酔い潰れたゲイビー達。
そこへ泥酔したマダム・ディリーがやってきた。
即座に気付いたゲイビーは、未練が残るアイビィの居場所を聞き出した。
そして、アイビィが高級ナイトクラブ「コニーアイランド」にいることを知ったゲイビーは、一人スラム・バン・クラブを飛び出した。
遅れて目が覚めたチップ達は、慌てて行き先をマダムから聞き、ゲイビーを追いかけようとした。
しかしそこへ、ルーシーと共にピットキンがやってきた!
またも、すっかり忘れていたクレアはゲイビーを追うのに慌てていたため、ピットキンに支払いを任せ、大急ぎで出て行った。
散々振り回されたルーシーとピットキンはスラム・バン・クラブへ取り残された。
今まで、様々なことを「分かるよ」の一言で受け入れてきたピットキンであったが、今回のクレアの自由さにはついに堪忍袋の緒が切れてしまったのだった!

一人で地下鉄でコニーアイランドへ向かうゲイビー。
座席に座っていると、ゲイビーは眠りに落ち、そして夢を見た。
それは赤のドレスをまとったアイビィが華やかに舞い、自分を誘惑する夢であった。
夢の中のアイビィはゲイビーを蝶のようにひらひらと舞い、近づいたら阻まれ、そしてまた誘惑してくる。
気づくと、ゲイビーは上裸で下着姿のアイビィを情熱的に追いかけていた。
そして、夢の中のゲイビーはアイビィを手中に収めた!
しかし、次の瞬間にはアイビィは手の間を通りぬけ、そして追いかけても他の男性に阻まれ。
結局いくら追いかけてもアイビィに手が届かない惨めなゲイビーは、世の女性に嘲笑されていた。


その一方ゲイビーを追っかけて、同様に地下鉄に乗り込み、コニーアイランドを目指すチップ達。
しかし、コニーアイランドは遠く、船に戻る時間までに電車で戻ることは不可能であることが判明する。
差し迫るタイムリミット。
恋をすると時間はあっという間と、別れを惜しむチップとヒルディ、オジーとクレアのカップル。
この続きはまた、いつか。

高級ナイトクラブのコニーアイランドでは、アラビアンな衣装に身をまとったダンサーがセクシーな踊りを披露していた。
そこへ、同じような衣装に身をまとったアイビィが目玉ダンサーとしてやってきた。
客が操る棒の先についたハンカチを口で咥えようとする、というパフォーマンスをするアイビィ。
そこへ、ゲイビーが駆け込んでやってきた!
突然のゲイビーの訪れに驚くアイビィ。
そして、遅れてチップ達もコニーアイランドへ到着した。
しかし、到着早々チップ達は警察に囲まれてしまった。

実は、今までのミス・サブウェイを探す道中、様々な場所で自由に暴れてきたゲイビー達はずっと警察に追われていたのだった。
そこへ遅れてやってきたピットキン。
判事のピットキンにどうにかしてもらおうと、クレアは許しを請うも、ピットキンは今回ばかりは聞き入れてくれない。
とうとうゲイビー、チップ、オジーは強制送還されてしまった。
そして、女性陣には尋問をすると主張するピットキン。
それではお別れを伝えることができない。
どうにかして罪を許してもらえるように懇願するクレアとヒルディだったが、
「もう女性など信用しない!」
と頑なに拒むピットキン。
しかし、いつの間にかピットキンはルーシーと仲が良くなっていた。
クレアとヒルディはピットキンとルーシーの仲を察したのだった。

とうとう船の前まで返されたゲイビー、チップ、オジー。
もうすぐ夜が明ける。
NYを惜しみつつ、さぁ船へ戻ろうとした時。
アイビィ、ヒルディ、クレアの3人が走ってやってきた!
それを受け止めて抱きしめるゲイビー達。
ピットキンは分かってくれたのだった。


最後の時間を惜しむように抱きしめ合うカップルたち。
船の汽笛が鳴る。
ゲイビー達の24時間は終わり、別の仲間の24時間が始まった。

 

New Yorkはでかい街。
どこへ行こう?何をしよう?
地下鉄にも乗らなくちゃ。
New Yorkは素晴らしい街さ!

 

Broadway Musical 『ON THE TOWN』 -第1幕- ※ネタバレ

観劇した方々の感想が「素晴らしかった!」で埋め尽くされた、初日。
そして、私にとって初めての「ON THE TOWN」観劇日は、朝からずっと浮かれていました。

表参道駅から降りて一直線。
徒歩でおよそ5分ほど歩くと、青山劇場を象徴する像が見えてきます。
そして、その奥。
正面入口には噂のON THE TOWNのゲートが、夕暮れ時のほのかに暗い光のなかで、ライトに照らされて優しく観客を迎えていました。

(※写真の撮影日時はバラバラです)

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恥ずかしながら、青山劇場で観劇するのは今回が初めて。
長いこと愛され続けた劇場に入れる喜び。
ファンになってから初めての自担の現場の喜び。
そして、ミュージカルの原点とも言われる「ON THE TOWN」を観劇できる喜び。

止めることの出来ないとてつもない喜びが体の奥底から沸き上がっていました。

 

私はこのON THE TOWNを計4回観劇しています。
日程は以下のとおり。
9/30 夜公演    10/9 夜公演
10/12  昼公演    10/13 昼公演

 

4回の観劇を通して本当に様々な席から観劇させて頂きました。
XA列という、本当に今までにない程に間近で観劇させていただいたり、
時には2階席C列から観劇したり。
間近で観劇した時は舞台の臨場感と役者のリアルなパワーにこれほどか!というほど巻き込まれ唖然とし、
一方2階席から観劇した時には舞台全体の美しさ、客席全体へ届けるエネルギーに背筋が痺れました。

何回観劇しても、どの席でも、常に多幸感で一杯にさせてくれる、素晴らしいステキなミュージカル。
最終的には「ON THE TOWNカンパニー」そのものが大好きで愛おしくなりました。
そして、カンパニーも観客も全て包み込み、迎え入れてくれる青山劇場にも...。

 

 また、9日、12日、13日ではそれぞれいろいろなことがあったので、そのレポは「カーテンコール」の方で掲載します。
ではまず、本編から...。

-----------------------------------以下ネタバレ----------------------------------------

開始5分前になると、アナウンスが流れると共に彩り豊かな音楽が流れ始めます。
パンフレットによると、東京フィルの生音源とのこと。
イメージとしては東京ディズニーシーアメリカンウォーターフロントのパークBGMかな。
書きながら調べたら、アメリカンウォーターフロントは20世紀初頭のアメリカでOTTは1940年代のアメリカとのこと。
そりゃ、イメージが似るはず(笑)

バーンスタインのメロディと東京フィルの豊かな音色に聴き惚れていると、次第に客電が暗くなり、赤の緞帳がライトアップされ浮き出てくる。
さっきまでワインレッド色だった緞帳が真っ赤になると、一気にショーの始まり。
非日常の世界への誘いを感じ、初日は早々に息を呑みました。
既に圧倒されていたんでしょうね。
そして、下から上へ幕が開くと、私達観客は一気に2014年の日本から1940年代のアメリカへタイムスリップしたのです。

 

冒頭は夜明け前の微睡みの時間。
女の腕に抱かれて、恋人同士の別れを惜しむ時間。
「今何時?」「もう少しで6時だよ!」
「今何時か分かるか?」「後3分で6時だ。」

歌の間に挟み込まれる、港で働く男の会話がより一層期待と緊張を与えてくるのです。
既に心臓ははちきれそう。

「なぁ、今何時だ?」「...6時だ!」
船の汽笛の音と共に、女と別れ船へ戻っていく水兵と船から駆け下りてくる水兵たち。

背の高い3人組が最後に駆け下りてきた!
中央に並ぶ3人。
真っ白なスポットが照らされて。

「「「New York, New York! やっと来たんだ〜!」」」

感極まって涙目になってしまう私。
生まれて初めてこの目で生で見た20th Centuryは、ゲイビー、チップ、オジーとして。
舞台中央で輝いていました。

 

初めて生でトニセンを見た感想は、

「坂本さん、腰の位置おかしい。足長すぎ」
「いのっちうすっぺらすぎ!!」
「長野くん、人間かな...?美形すぎ...。」

語彙力乏しくてすみません(笑)
でも、初めて見た時の感想はそれが脳内をずっと占拠してしまっていたほどの衝撃でした。


地下鉄の「6月のミス・サブウェイ」だったアイビィのポスターに、一目惚れしたゲイビー。
あまり自信なさげなゲイビーに、チップとオジーが女の口説き方を説明しはじめます。
この時、お調子者のオジーが最初に街中の女の子の集団にナンパしに行くのですが、残されたゲイビーとチップが
「やれやれ...」
という感じで顔を見合わせ。
そして、オジーにつづいてチップまで女の子を口説きに行ってしまい、
「お、おい!」
と焦った表情ののち、諦めの表情になるゲイビーに気付いて一人で萌える坂長担。
その後、ゲイビーの方へ女性陣がが進んでいく時、後ろにいたチップとオジーは肩を組み、そしてチップは腰を強くオジーの方へぶつけまくってました(笑)
それだけでなく、この曲はアンサンブルの女性陣の衣装が長いスカートにビビットな彩色でとても華やかなのです。
また、トニそれぞれの左右に女の子達が腕を組んで、一歩ずつ歩み
「ゲイビーが来た〜♪」
と歌うときのゲイビーの女の子に対するデレデレな表情がまた可愛くて!
一方チップとオジーは真面目な顔、特にチップは眉根を寄せた真面目な表情でこれもまた対照的で非常に可愛かったです。
しかしそれよりも!
曲の最後の女性陣のゲイビー達への投げキッスが、力強くてセクシーで!
観客の私の心臓をも貫いていきました。

そして、「6月のミス・サブウェイってどんなやつだと思う?」
と尋ねられ、
「そうだなぁ...。6月のミス・サブウェイって子だと思うっ!」
と語る夢見る表情のゲイビーが非常に可愛かったのですが、それを全く聞いてないチップとオジーが、昔ながらの幼馴染3人組でまるで長いこと付き合ってきたトニセンの関係性とすこし重なって見えて微笑ましかったり。

 

ここで、ミス・サブウェイの説明の曲が始まると共に、アイビィ役の真飛さんを初めて見ました。
手足が驚異的な長さと細さを誇っていて、ミニスカートと赤がとても似合うこと!
このアイビィのメイン曲では、小さく声を出しながらとても楽しそうに舞い踊っていらっしゃって、さすが元宝塚のスター。
とても華やかで美しかったのです。
そして、最も間近の席の時には、アイビィの趣味性格を説明する部分で、「家庭的」を表現するために男性のジャケットを受け取るシーンがあるのですが、この男性がジャケットを受け取ったアイビィへマイクに乗らない小さな声で「ありがと」と言っていたのがとても印象的でした。

そして、タクシーと共に運転席でふんぞり返って寝ているヒルディ役のシルビアさん登場となります!
ヒルディは鼻筋が本当にしゅっと通っていて、出だしから姉御の空気が出ていて格好いいこと!!
そしてチップを車に引き込んでからの強引なキス!
生まれて初めて自担のキスシーンを生で見ました。
この時はまだ、チップは嫌々なのでキスシーンで思いっきり目と眉をぎゅーってしかめる長野くんが可愛くて可愛くて。
そして、タクシーのシーンは長野くん担的に一番ひやひやするシーンでもありました(笑)
長野くんの得意な音域より全体的に低めなのと、早口で台詞を言わなくてはいけないのと、シルビアさんがめちゃめちゃ歌が上手すぎるのと。
しかし回を追う毎に慣れ、自分のものにしたチップの歌声は私にとって最高でした!
少しハスキーなハニーボイスで歌い上げたこの曲のラスト。
「きて!」    「きて!」   「きてーーーー!!」
    「どこか!」   「違う!」  「場所へー!」
この、私の最終日に聞いた、最後の「場所へー!」と歌い上げる長野くんの声が、大好きで大好きで。
脳にずっと焼き付いています。

 

場所は変わって博物館へ。
セットチェンジして一番に目につくのは大きな恐竜の骨格標本なのですが、その次に隣に置いてある古代人のパネルに客席から忍び笑いが...。(笑)
これ、いのっちが古代人の衣装を着て写真を撮影したパネルなんですよね。
そして、クレア役の樹里さんの登場です。
樹里さんもとても手足が細く長いのですが、なんといっても赤メガネが凄く似合っていて、そしてメガネのフレームを持つ黒のレース手袋に包まれた指!
クレアがメガネを外す時は、学者としてのたがが外れる時なので、そのかわいいセクシーさも相まって非常に萌えるのです!
そして、このクレアとオジーのシーンは終始面白く笑いしか起きませんでした。
古代人にそっくり!と感動してオジーの体の採寸を取ったクレアが、オジーにお尻を向けた時「わぁお♡」と反応するオジーや、そのお尻を「ニューヨーク、ニューヨーク♪」と歌いながらオジーが測って抱きつくシーン、更にはそんなオジーに対して「みだりに繁殖しない!」と怒るクレアなどなど(笑)
そんな2人の歌う曲がまた、
「夢中に〜なってしまうの〜♪」
という曲だからもう、笑うしかないのです。
しかもこの曲は何回もrepriseで歌うので、初回と2回目観劇後にはこの曲が脳内にこびりついて、他の曲を思い出せなくてもどかしい経験をしました(笑)
更に、この曲を歌ういのっちの低くちょっと掠れた熱い歌声がこれがまた「夢中」感を増々にしていて。

そして、いのっちのキスシーンも初めて生で見ましたが、初めてのキスシーンがどちらも女性からというのがなんとも(笑)
なかなか珍しいシーンなので、眼福でした♡
また、この曲では樹里さんが一番高いソプラノトーンを歌い上げるのが圧巻でした。
あんな細い体のどこからこの声が出てくるのか。

 

このようにして今夜の相手をゲットしたチップとオジーに対して、未だにミス・サブウェイが見つからないゲイビー。
そう、とうとう坂本くんの生の歌声をこの耳で聞く時が来たのです。
自然と手元のハンカチをより強く握りしめ始める私。
噂はかねてから聞いてましたし、コンサート映像でその実力は感じているつもりでした。
正直、想像以上でした。
劇団四季の方も多いアンサンブルの方々の圧巻なハーモニーの中でも、自身の歌声を高らかに会場に響かせていて。
特に13日の昼公演の回では、直前のクレアとオジーのシーンでオジーの歌詞が飛んでしまったというハプニングも合ったためなのか、今までに聞いたことのない程会場全体を震わせる坂本くんの歌声を聞きました。
一人中央でスポットを浴びるのが似合うこと!
スポットの下で歌いあげるのが体の底から嬉しそうで。
坂本くんは本当にミュージカルが好きなんだな、と。
そして、こんな人がアイドルで、しかもグループのリーダーだなんて。
改めてものすごいグループを好きになってしまったのだと、そして坂本くんのミュージカルの歌声を生で聞けたことが、とてもとても嬉しかったのです。

坂本くんの歌のシーンの直後では夕暮れ時の恋人との別れを描くために、アンサンブルの方々は男女ペアになってバレエを踊ります。
トウシューズに履き替えたアンサンブルの方々は、華やかにスカートを舞わせ、しなやかに体をくねらせ。
濃密な愛と切ない別れを描くこのシーンはこんな言葉では表現が足りないほど、圧巻でした。

カーネギーホールでのシーンの見どころはやはり、マダム・ディリーとアイビィをデートに誘うゲイビーでしょう!
ウィスキーを片手に歌の指導をするマダム・ディリーは、いろいろ名言を残していますしね。
レッスン中のアイビィに向けての
「筋肉で包み込むのよ!横 隔 膜 ! !」や
ゲイビーにデートに誘われて浮かれているアイビィに対しての
「恋愛とセックスを一緒にしていいなら、私はとっくにもうスターになってたわ!」
などなど。
また、ゲイビーがレッスン室へやって来た時に、若い子とのデートへ出かけようとするマダムとゲイビーがぶつかってしまった時の

「どこ見てんのよ!」

は最初、アドリブだと思っていました。それほど個性的なキャラクターだったのです(笑)

その一方で、とても可愛いのがゲイビーがアイビィをデートに最初に誘うところ。
チップとオジーのアドバイス(ゲイビーのお通りだ)を思い出し、無駄に気合が入ってアメコミのヒーローのようなしゃべり方になるゲイビーが可愛くて(笑)
「俺はゲイビー。水兵一熱い男さ!今日は一日、時間がある!格好いい男にはステキな女性が必要だ!
...君のようにね。(キラーン)僕と一緒にNYの街に行かないか?トゥッ!」

その一方で、冷静なアイビィの冷たい目線が対照的で...。(笑)
盛大にから回って、落ち込んでしまうゲイビーのシーン。
私のお気に入りのシーンの一つです。
また、マダムとアイビィの歌のレッスンのシーン。
隣のバレエスクールの生徒が途中からアイビィと一緒に踊るのですが、音楽に乗せて次第に踊り始めたバレエの動きが手の先まで美しくて惚れ惚れ。
曲が盛り上がると、その動きもパワフルになり、ダンスで背筋が痺れました。

 

お部屋のセットが2つ登場し、舞台の左側ではオジーとクレアのシーンが始まります。
婚約者のピットキンの登場に、ちっちゃくなってしまうオジーがとても可愛いく、またもや「夢中になるの♪」のrepriseが流れ、脳に焼き付いていたのですが、その一方で、ステージ右側のもう一つのセットが気になりまくる長野担。

そしてその読み通り、右側ではチップとヒルディのシーンのためのセットでした...!

 

このチップとヒルディの部屋のシーンは、私は劇中一大好きです!
「ミス・サブウェイ探しをしなくちゃ!」状態だったチップなのに、電話で地下鉄事務局が相手にしてくれなかった故に、
「あなたは頑張ったわ、チップちゃ〜ん♡」
というヒルディの誘いに
「...そうだよねぇ。頑張ったよねぇ?」「(電話は)後で、かけ直す( ー`дー´)キリッ」
と容易に心変わりした瞬間のチップがすごく人間臭くて大好きなのです♡
そして!
ルーシーが見ていない隙をついて、雪崩込もうとキスするも失敗を繰り返すもんだから、ここではチップからヒルディへのキスが何回も!!
しかし、舞台に対してチップはまるっきり後頭部なので、ちゃんとキスシーンが見えない...。
ルーシーを外へ追いやった後、始まるヒルディの歌がこれがまた格好良くて大好きです。
メゾソプラノな格好いい歌声でチップを翻弄します。
それに対し、翻弄されるチップもまた可愛くて可愛くて!
ヒルディの右手を取って手の甲にキスを3回もしたかと思えば、腕を唇でなぞったり。
ソファでクッションをニコニコと抱きしめながら、ヒルディにメロメロだったり。
ヒルディのお尻に釘付けになったり。
ヒルディの魅力にノックダウンしちゃって、ソファから転げ落ちて床の上で幸せそうに悶たり。
しまいには、四つん這いで下がっていくチップの顎下を指先で掬いあげてチップを立たせて!
くるりとチップに背を向けたヒルディを背後から抱きしめて。
ヒルディに虜になってしまったチップが、普段長野くんには感じられない”雄”感満載で!
とてもとっっってもステキでした!

ソファに寝転がったチップがバナナをとある場所に当てていて、バナナをぽーんと投げ捨てたチップの胸にヒルディが突進していったときは
「ちょwww」
と動揺しながら興奮しましたが、赤くなった照明の下で密かにキスを交わす2人ははっきりと横顔が映っていて、鼻筋が通っている美形な2人だけに非常に絵になるステキなシーンでした。
更に最後の最後で、ソファで寝転がったチップが手足を広げて
「おいで!」
と呼んだその胸に、再度ヒルディが飛び込んでいくのに、可愛さが飽和量を越えて胸が苦しかったです。

 

そして間を置かずにゲイビーの歌へ。
この怒涛の展開は心臓にとても良くなかった!
だって、ゲイビーがアイビィをデートに誘えたことをすごくすごく嬉しそうに歌うんだもの。
ここでも、圧巻の坂本くんの歌声が会場中に響き渡って。
アンサンブルの方々のハーモニーが本当に美しくて。

「他の誰かじゃなくて、自分でいてよかった。」

余りにも嬉しそうに歌うものだから、歌声に包み込まれて私まで夢見心地。
ゲイビーを演じるのが坂本くんで本当によかったと、幸せに包まれました。

だからこそ、結局アイビィが待ち合わせに来なかった時についたゲイビーの嘘が痛々しくて。
けども、切なさを抱えながらも一生懸命NYを楽しむ5人のダンスパートは可愛さが満載で。
まずはチップとヒルディ、オジーとクレアがそれぞれ腕を組み、そして女性陣が両側からゲイビーの腕を組んで。
その状態で、腰を使いながら、腰から脚を一歩ずつ大きく前に出して舞台奥から手前へやってくるダンスがとっっても好きでした!

他には、可愛い女の子を見つけて、水兵さんの団体全員でその女の子を目で追っかけるところとか!
ゲイビーとオジーはどの回でもニヤニヤして見てたのですが、最初の頃は真顔だったチプが、最後の方の回ではやらしー目で一緒にニヤニヤして見てたのが本当に好きで!
長野くんの中で余裕が出てきたのかな?という嬉しさと、長野くんの雄を感じれる部分が本当に好きだということを感じています(笑)
その次には、様々な場所でいろんなポーズをして写真を撮っているシーン。
沢山いろんなポーズを取っているのが本当にかわいいのですが、ひょいっとヒルディを姫抱きしてもぶれない長野くんの土台としての力強さを感じて、胸がキュン...っとなったりして。

そしてこのシーンでは散々WSで問題になっていた、おっきなぬいぐるみを抱きしめるゲイビーのシーンが...!
両サイドのオジーとチップは、首に花輪をぶら下げて小さな人形と旗を持ってるし!
かわいすぎの限界突破です!
更に、このシーンでのダンスは本当に激しくて。
昔のミュージカルでよくあるような、ジャンプして空中で空気を蹴る振りが、シーンの最後にチップとオジーには3連続くらいであったのですが、散々動きまわった最後でありながらも、アンサンブルの方たちと同じクオリティで踊るのを見て、トニセンのダンススキルの高さをまじまじと感じました。

二幕へ続く