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すもももももも

新規ブイオタが取り留めもなく語りたいことを語るブログ。

私がV6を好きな10のところ<7.V6×avex>

私がV6を好きな10のところ

先日、ミッツ・マングローブさんがご自身のラジオ「オールナイト・ニッポンゴールド(201578)」にて、「V6は音楽スタイルの幅が広い」と発言していらっしゃいました。
ユーロビート等、日本の音楽業界を牽引してきたavexレーベルだからこそ、優れた制作陣との繋がりの下でアイドルの特徴である楽曲の多様性を、ある意味挑戦的に広げられたのではないかと考えています。
また、楽曲の世界観を可視化するPVも、毎回趣向が凝らされており、全体的に高いと思います。
余り知られることのない、アイドルの枠を超える楽曲の多様性も、V6の大きな魅力の一つなのです。

 

7-1.avexだからこその楽曲
avexによるV6の挑戦的な楽曲は、玉置浩二作曲の「愛なんだ(1997120日発売)」から始まり、「佐藤竹善*1作曲の「IN THE WIND(2000510)」の渋いメロディに突発的に挟まれる明るいストリングスのメロディ等にも垣間見ることができます。
しかし、過去の情報を得ることが難しいため、近年の楽曲の中で「これは!」と思う数例を語りたいと思います。 

kEEP oN.(201288日発売)

この楽曲は一言で言うならば、「問題作」。

Sexy.Honey.Bunny!(2011824)」から「バリバリBUDDY!(2012215)」、そしてこの「kEEP oN.」と『どうしちゃったんだ?V6期』の最後のトリを飾る曲でもあります。
当時、「問題作」を世間に投げることで、V6そのものに興味を持ってもらおうと動いていた様ですが、その中でも飛び抜けてこの楽曲はぶっ飛んでいると思います。
そのぶっ飛び具合はアイドルの枠だけでなく、音楽そのものとしてもかなりのものだと思っていて。
66秒にも渡る超大作の、何と言っても曲の構成が信じられない。
主軸となるサビの1曲と異なるメロディー/テンポの8曲から成っており、次から次へと世界観が変わる様はまさに旅行です。
それでいて、楽曲間の繋がりに違和感は無く、一つの大きな作品として纏まっているのが作品としてのクオリティの高さを物語っています。

製作者の西寺郷太さんと*2corin.さんの話が音楽ナタリーで特集されています。(http://natalie.mu/music/pp/v6)
それによると、メンバーの声とキャラクターを正確に把握した上で歌割りを配分したり、制作ディレクターの「楽曲制作に掛けるお金はどこまででも使っていい」との発言により、すべて生レコーディングしたりと、隅から隅までこだわり尽くした楽曲であることが分かります。
フルでこそ輝く楽曲のため、ラジオやテレビで世間に流れる部分では魅力が伝わりきらずにもどかしさもありますが、アイドルがこの問題作を自身のモノとし、そして公の場で歌い踊ることの脅威。
それが長年アイドルとして挑戦し続けてきたV6とその製作チームの大きな武器なのでは。

 Wait for You(2015729日発売「SUPER Very best」初回限定B盤収録曲)

20周年記念に発売されたベストアルバムに収録されているこの楽曲。
発売形態としてはB盤限定の作品であり、いち特典であるのにも関わらず、20周年を代表する楽曲の一つとなっており、かつ制作陣が尋常ではなく豪華なんです!
レディ・ガガやワン・ダイレクションらのプロデュースを手がけるRedOneが作曲し、DefTechmicroが作詞をしています。
三宅くん自身が「泣けるEDM*3」と評したこの楽曲。
一番盛り上がるサビには歌詞が付けられていないという独特の構成ですが、その特異さに惹き込まれてしまいます。
それでいながら、この曲には海上に揺蕩うような静かな穏やかさが感じられます。
しかし、その背景や歌詞にある意図を汲み取ると、更に胸を鷲掴みにされるのです。

ユーロビートの天下を取っていたエイベックスから同ジャンルでデビューしたグループが、20年後にはユーロビートをより現代的にしたダンスミュージックジャンルのEDMで、未だに歌い踊っているのです。
絶妙な韻を踏んだ抽象的な歌詞でありながら、20周年を迎えたベテラングループのこれからまだまだ先へと進んでいく貪欲さを感じられるのです。

雲に浮かぶ 鳥のように
あの上に あの空に
Ready to jump? もっと高く
あの上 あの空に 

 

7-2.こだわりのあるPV

出せない手紙(2001829日発売)PV:Film V6 act Ⅲ -CLIPS and more-収録)

三宅くん主演「ネバーランド」の主題歌であったこの曲は、原作者の恩田陸が「セキヤヒサシ」名義で作詞をしています。
他にも創意工夫の凝らされたPVは沢山あり、どれもが語りたい部分を持っている程面白いのですが、私がこの楽曲のPVを推すのは、PVの映像の美しさにあります。
全編バラードで詩的な歌詞で切ないこの楽曲のPVは、水と自然の中での白と黒がテーマとなっています。
タイトルにある「出せない手紙」とは誰に宛てて何を書いたものなのか。
歌詞中では直接的には触れられていないため、主人公の感情と情景から推測をする他ありません。
それとリンクするかのように、水族館で魚に囲まれていたり、荒れた浜辺など、必ず水が映っているもしくは水を連想させる景色の背景は、自然の厳しさを訴えるような詩的な映像構成となっています。
また、画面に映るものすべての色味が薄く、全体的に褪せた色合いの中で、それに溶けるように白のシャツを着て立っているメンバーは、今にも消えていなくなりそうで。
厳しくも変わらない自然と対比する人間の儚さが描かれているように感じる、映像そのものも、意味合い的にも美しさを内包しており、制作陣のこだわりを感じます。 

Supernova(2013220日発売「Oh!My!Goodness!」収録曲)PV:Oh!My!Goodness!初回生産限定A収録)

このPVは、岡田くんが監修し、監督と相談しながら作り上げた作品であり、クラブで交じり合う男女のワンナイトを描くセクシーなものです。
ブルーやレッドの暗い照明に照らされたクラブの中で、色気を全面に押し出し、美女と絡むV6メンバーにノックダウン間違いなしです。

しかし、見どころはそこだけではありません。
一つのカメラが常にクラブ内を動きながら、長い尺で撮影した映像を使用しているのです。

流れるように場所を移動するカメラと、それに合わせて自然にカメラに入るように移動しているメンバー。
終いには、さり気なくダンスシーンへと突入し、カメラを中心に超至近距離で歌い踊るメンバーを堪能することができるのです。
そのダンスシーンも、流れるように一つの映像内でフォーメーションが変わったり、映っているメンバーが変わったりしており、非常にシビアなタイミングでの移動が必要なことが分かります。
また、一つのクラブハウスの中での撮影なのに、めくるめく怒涛の映像展開に圧倒されるのは、計算しつくされた導線や構成によるものだと思います。
そして最後には、PVの冒頭と同じシーンへ舞い戻り、繰り返されるワンナイトの始まりが描かれているのも、なんともニクイ演出です。

 

7-3.快作のアイドルアルバム

Oh!My!Goodness!2013220日発売)

「アイドルとして、こんなに音楽的に挑戦的なアルバムが存在するのか?!」と驚いたのが、このアルバムでした。
全体的に一昔前のディスコソングテイストのこのアルバムは、初の試みとしてシングル以外の楽曲のほとんどがメンバーの誰かが楽曲制作に携わっています。
それぞれの楽曲を見てみると、長野くんが携わった優しくも切ない超王道バラードの「線香花火」から、井ノ原くんが携わったファルセットの高い声と低音を巧みに使い、大人の遊び心に富んだ「BING♂」や電子音を響かせてバリバリのディスコソングの「D.I.S」まで、その幅広さは驚異的です。
三宅くんが携わった「大人Guyz」では、大サビでトニセンとカミセンが全く異なるメロディを歌いつつも、楽曲としてちゃんと一つに纏まっており、そのリズム感の良さは思わず曲に合わせて「大人買い」をしてしまいそうになるほど。
そんな面白い楽曲の目白押しのアルバムですが、中でもぶっ飛んいると思ったのは、森田くんが携わった「Maybe」。
楽曲としてはとてもシンプルで、少ない数の音でしか構成されていないのに、その曲に描かれる世界観は切なくも温かい恋愛感情で。
曲そのものの完成度の高さと、それを歌い上げるメンバーの声から滲み出る優しさに痺れてしまうのです。
アルバム全体の曲順の構成も一つの作品として完成されており、通して聞いた時の満足感に浸るのが至福の一時です。
そうして浸っていると、最後の最後にもメンバーと制作陣の遊び心が散りばめられていて。
アルバムを通して、V6の大人の遊び心に翻弄されるのです。

*1:Sing Like Talkingのシンガーソングライター

*2:ノーナ・リーヴスのシンガー、メインプロデューサー。V6に「DANCING MACHINE/20th Century」「Sexy.Honey.Bunny」「POISON PEACH」「kEEP oN.」の楽曲を提供している。

*3:Electronic Dance Musicシンセサイザー等を使って生み出す電子音の音楽ジャンルの一つ。