私がV6を好きな10のところ<5. ”6”ということ>
5. ”6”ということ
6人という人数の構成だと、2人ずつ、3人ずつメンバーの組み合わせを作ることが可能です。
これは演出の幅を持たせ、V6の強みの1つだと思います。
5-1. 2×2×2
5-1-1. 2人ずつの楽曲
V6にはコンビといえば、Jr.の黄金期を開拓した剛健コンビこと森田・三宅と、長いJr時代を共に過ごし少年隊東山さんにコンビ名を付けられた過去を持つ坂本・長野の2大シンメ*1が存在しています。
しかし、その枠を超えた組み合わせで楽曲を歌っていたのは、ファン以外にはあまり知られていません。
組み合わせによって、また別の魅力も見れますし、その曲名がファンの間のコンビ名になったりしています。
Over Drive/長野・森田(2001年8月1日発売「Volume 6」収録)
ファンの間で「オバドラ」と呼ばれている、長野・森田のコンビ曲。
オバドラの由来は「おばさんとドラ息子」では無いのです。
2人とも甘く高い歌声を持っているにも関わらず、曲調は結構ハード。
だからこそ、重すぎず、爽やかな格好良さが演出されているのかもしれません。
優しく包み込む長野くんの歌声と、独特な甘さを持つ特徴的な森田くんの歌声が合わさると、より一層それぞれの歌声の特徴が顕著になっているように感じられる、魅力的な一曲です。
恋と弾丸/坂本・三宅(2005年11月1日発売「musicmind」収録)
ファンの間では「恋弾」と呼ばれている、坂本・三宅のコンビ曲です。
これは何と言っても、アルバムと同名のコンサートでのパフォーマンスの世界観が素晴らしい!
私もまんまとノックアウトされました。
ジャズテイストのアダルティな楽曲で舞い踊るセクシーな坂本くんとキュートな三宅くん。
タイトな黒ベストに黒のパンツを身に纏ってジャズダンスを踊る2人は、まるでベテランホストと新人ホストのパフォーマンスの様。
通常盤にはマルチアングルも付いていますので、テイストの異なる色気をじっくりたっぷり味わって溺れたらいいと思うの。
5-1-2. 2人ずつのダンスパフォーマンス
MIX JUICE~LOVE SONG~reprise...(LOVE&LIFE ~V6 SUMMER SPECIAL DREAM LIVE 2003~ VV programより)
このコンサートは、「Vprogram」と「VVprogram」の2パターンのプログラムが存在していた特殊なコンサートです。
プログラム内容も演出も、programによって前方と後方にあるステージのどちらをメインステージになるかが異なる等、別のものになっています。
そのうち、「これはV6だからできる演出だな。」と感動したのが、VVprogramの上記の3曲でした。
何がすごいかというと、それぞれの曲を坂本・三宅、井ノ原・森田、長野・岡田のペアで歌うのです。
ただ歌うだけでなく、歌っていない他の4人は黒のハットを被ってその場でバックダンサーへと変化するのです。
もちろん、曲が変わればハットを交換して違うメンバーがバックダンサーへ。
これは2人ずつペアにしても余る人がいなく、そしてボーカルよりもバックダンサーの人数が多く迫力が生まれる、「6人」であることの妙だと思います。
5-2. 3×3
5-2-1. feat.というスタイルの楽曲
New Day/Coming Century feat. 20th Century(2010年9月1日発売「only dreaming/Catch(初回生産限定MUSIC盤) 」収録)
6人で歌っているのに、V6の楽曲ではない。
なんとも不思議ではないですか?
この楽曲はメインはカミセンが歌い、それを後ろからトニセンの坂本・長野・井ノ原がそれぞれの持つ歌の得意分野で支えるような構成になっています。
カミセンのキラキラした希望を描いた歌声に合わせて、長野くんは安心感のある優しい歌声で彼らを包み込み、井ノ原くんは力強い歌声で楽曲の最大の盛り上がりを導き、坂本くんは圧倒的な歌唱力で楽曲を締める。
これはカミセンとトニセンが全く異なるキャラクターを確立し、そしてそれらが対等な関係であるからこそ成せる、特殊な構成だと思っています。
5-2-2. カミセンとトニセンに分かれてるからこそ出来る演出
X.T.C.beat(V6 ASIA TOUR 2010 in JAPAN READY? より)
これはやっていることが複雑すぎるので、とりあえず見て欲しい!
端的に言うと、直前までトニセンが歌っており、X.T.C.beatの冒頭でトニセンがはけてカミセンが登場します。
カミセンがサビまで歌った後、衣装替えしたトニセンが現れしばらくトニセンで歌い、そして最後のサビで6人が揃うのです。
ただ単にトニセンの衣装替えのための演出かと侮る無かれ。
この時、3つの小さなモニターと複数のドアを使用しているのですが、ドアを移動したりモニターにメンバーの映像を投影したりすることで、捌け方と登場の仕方が信じられない程スムーズで、全く気になりません。
カミセンとトニセンで分かれることを当たり前だと認識されているからこそ、一曲の中でそれぞれが捌けたり出現したりしても違和感が生じないのだと思います。
つまり、これもV6内に2つのグループが存在しているからこその演出なのではないでしょうか。
*1:シンメトリー。ジャニーズ用語でJr時代にセンターを基準に対称の立ち位置で踊り、その相手が比較的固定化されていたコンビのこと。