すもももももも

新規ブイオタが取り留めもなく語りたいことを語るブログ。

Broadway Musical 『ON THE TOWN』 -Story- ※ネタバレ

たった1日、24時間だけNYの地に降り立つことが許された幼馴染の水兵3人組、ゲイビー、オジー、チップ。
真面目なチップは父親からもらった観光本を片手に24時間でNYの観光名所を巡ろうと予定していたが、一方ゲイビーとオジーはNYの女の子と一晩過ごそうと考えていた。

そんな中、地下鉄に貼られた「6月のミス・サブウェイ」に選ばれたアイビィ・スミスのポスターを見て、ゲイビーは一目惚れしてしまう。
どうしてもミス・サブウェイに会いたいゲイビーの為に、チップは観光を諦め、ポスターに載っていた情報を元に3人で手分けしてミス・サブウェイを探すこととなった。


やる気のないタクシードライバーのヒルディは、上司から解雇を言い渡されていた。
最後の客は自分の好みの人にしようと目論むヒルディ。
そこへ、ミス・サブウェイ探索のために地下鉄関係者へ当たろうと街中を歩いていたチップに遭遇した。
ヒルディの好みとバッチリ合ったチップを強引にタクシーの助手席へ座らせ、唇を奪った!
チップを自分の部屋へ連れて行こうと強引なヒルディに対し、ゲイビーの為にミス・サブウェイを探さなくてはと拒むチップ。
だがあまりにヒルディが押すため、ならば軽く観光を、とチップは観光本の場所へ案内をお願いする。
しかし、チップが持っている観光本は父親譲りのものだったので尽く情報が古く、どこを提案しても現在の情報とは異なっていた。
そして結局、チップはヒルディに強引に部屋へ誘われたのだった。

 

『ミス・サブウェイは美術館で絵を習っている』というポスターの情報を元に、それっぽい建物へやってきたオジー。
しかし、オジーがやってきたのは美術館ではなく”自然史博物館”であった。
そこに偶々、人間考古学者のクレアが通りかかり、古代人にそっくりなオジーに大興奮。
オジーをサンプルとしてデータ収集を行う内に、オジーはクレアを口説きにかかる。
ピットキンというかなり年上の判事の婚約者をもつクレアは躊躇うものの、結局オジーに夢中になってしまうのだった。

 

一方、一人街中を彷徨って、ミス・サブウェイに出会えないことを嘆くゲイビー。
街中は夕暮れになり、恋人たちが別れを惜しんでいた。
時は残酷で、ゲイビーは一人肩を落とすしかなかった。

 

その頃、コンサートホールのカーネギーホールの一室では、歌の先生のマダム・ディリーがウィスキーを飲みながら生徒を待っていた。
そこへ、生徒である「6月のミス・サブウェイ」ことアイビィ・スミスが大急ぎでやってきた。
アイビィは女優になる夢のためにマダム・ディリーのレッスンを受けていたが、現状は高級ナイトクラブ「コニーアイランド」のダンサーであった。
本心はクラブのダンサーの仕事を辞めたいが、マダムが猛反対していたために、仕事を続けているのだった。
そんなアイビィの歌のレッスンが始まるも、マダムは早々に若い男との用事があるために一度席を外した。
そこへ、ポスターの情報を元にカーネギーホールへやってきたゲイビーは、アイビィとやっと出会った。
一生懸命、一晩のデートに誘うゲイビーだったが、仕事もあるため最初は断っていたアイビィ。
しかし、ゲイビーの賛美やゲイビーにたった1日しか時間がないことに心を動かされたアイビィは、今晩のデートの約束を受け入れた。

クレアのマンションにやってきたオジーとクレア。
2人の世界に盛り上がるも、気づくと傍にはクレアの婚約者のピットキンがいた。
実は今日はピットキンとクレアは婚約祝いの日で、部屋でお祝いをしようと約束をしていたのだった。
そのことをすっかり忘れていたクレアだったが、ピットキンは「分かるよ」と全てを受け止めた。
ピットキンは後ほどダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブにて婚約祝いをし直すことをクレアと約束し、更にオジーにクレアを楽しませるように言い、2人を残して外出した。
 

 

ヒルディのアパートへ、ヒルディと共に食材を抱えて一緒にやってきたチップ。
未だにミス・サブウェイ探しに未練が残るチップを見て、地下鉄事務局に電話で連絡を取ることを提案するヒルディ。
実際に地下鉄事務局へダイヤルを回し、チップへ受話器を渡すが、チップが何を言っても事務局は何も情報を与えてくれなかった。
そんなチップをセクシーポーズで誘惑するヒルディ。
非情な地下鉄事務局により、とうとう探すことを諦めたチップはその誘惑へ乗ることにした。
熱烈なキスを交わす2人だったが、どこからともなく独特なくしゃみが聞こえてくる。
そのくしゃみの正体はヒルディのルームメイトのルーシーであった。
その日はたまたま風邪をひいてしまい、仕事を休んでいたのである。
ルーシーの隙を見ていちゃつこうとするチップとヒルディだったが、尽く邪魔をされ、とうとう堪忍袋の緒が切れたヒルディは、お金でルーシーを外の映画館へと追いやり、2人だけの世界が始まった。

アイビィとデートの約束が取り付けられたゲイビーは夢見心地。
彼女が自分を選んでくれるだなんて、自分でいてよかった!
嬉しさのあまり、街中の人々に小さな幸福を配っていた。


そして約束の時間。

急遽仕事を休んでデートの待ち合わせ場所へやってきたアイビィであったが、そこでマダム・ディリーに遭遇してしまい、仕事に穴を開けることを猛反対され、仕事へ行かされてしまった。
そのことを知らないゲイビーだったが、そこへチップとオジーが合流した。
ゲイビーがアイビィとデートの約束を取り付けられたことを知らない2人は、それぞれヒルディとクレアを「ミス・サブウェイ」の変装をさせて連れてきていた。
ゲイビーが本物のミス・サブウェイとデートの約束を取り付けたことを報告すると、祝にジュースを空けるチップ、オジー、ヒルディ、クレア。
しかし、一向にアイビィは来ない。
偶々通りかかったマダム・ディリーにゲイビーが話を聞くと、アイビィはどうしても外せない用事があってデートに来れないとのこと。
ショックを受けたゲイビーは、チップ達に「元々デートの約束なんてなかった。」と嘘を付いた。
どうにかして励まそうとするチップ達は、ゲイビーのお相手としてヒルディのルームメイトで、くしゃみが特徴的なルーシーを呼び出すことに。
そして5人で映画館や遊園地へ行ったり、スターを見たりして、ダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブへ向かった。

 

ダイヤモンド・エディズ・ナイトクラブでは、ショーガールが店の経営にうんざりしながらもダンスを踊り、バースデーのお客様を店を上げてお祝いしていた。
5人は酒を交わしながらルーシーを待つも、歌手の歌が現在の心情そのもので落ち込んでしまうゲイビー。

ヒルディは歌手のショーを止め、クレアは気分を変えてコンガカバーナというスパニッシュクラブへ移動することを提案する。
ルーシーへ店を移動する件も電話で伝えて、さぁ、店を出ようという時。ピットキンがやってきた!
すっかり婚約祝いをダイヤモンド・エディズですることを忘れていたクレアは、コンガカバーナで後ほど合うことを約束し、更に会計も全てピットキンに任せ、ダイヤモンド・エディズを後にした。

コンガカバーナへやってきたゲイビー達だったが、ゲイビーはまたも歌手の歌によって、より落ち込んでしまう。
またも、歌手のショーを無理やり止めたヒルディは、ゲイビーを励まそうとステージに立ち、歌い始めた。
それに合わせて一緒にゲイビ―を励まそうとするチップ、オジー、クレア。
更に気分を変えるために、クレアはスラム・バン・クラブへ移動することを提案する。
さぁ、店を出ようという時。店へピットキンがやってきた!
またもや婚約祝いをすることを忘れていたクレアは、スラム・バン・クラブで後ほど落ち合うことを約束し、またもや会計を全て任せ、更には未だ到着していないルーシーをスラム・バン・クラブへ連れてくるようにお願いし、店を後にした。

 

スラム・バン・クラブで飲みすぎ、すっかり酔い潰れたゲイビー達。
そこへ泥酔したマダム・ディリーがやってきた。
即座に気付いたゲイビーは、未練が残るアイビィの居場所を聞き出した。
そして、アイビィが高級ナイトクラブ「コニーアイランド」にいることを知ったゲイビーは、一人スラム・バン・クラブを飛び出した。
遅れて目が覚めたチップ達は、慌てて行き先をマダムから聞き、ゲイビーを追いかけようとした。
しかしそこへ、ルーシーと共にピットキンがやってきた!
またも、すっかり忘れていたクレアはゲイビーを追うのに慌てていたため、ピットキンに支払いを任せ、大急ぎで出て行った。
散々振り回されたルーシーとピットキンはスラム・バン・クラブへ取り残された。
今まで、様々なことを「分かるよ」の一言で受け入れてきたピットキンであったが、今回のクレアの自由さにはついに堪忍袋の緒が切れてしまったのだった!

一人で地下鉄でコニーアイランドへ向かうゲイビー。
座席に座っていると、ゲイビーは眠りに落ち、そして夢を見た。
それは赤のドレスをまとったアイビィが華やかに舞い、自分を誘惑する夢であった。
夢の中のアイビィはゲイビーを蝶のようにひらひらと舞い、近づいたら阻まれ、そしてまた誘惑してくる。
気づくと、ゲイビーは上裸で下着姿のアイビィを情熱的に追いかけていた。
そして、夢の中のゲイビーはアイビィを手中に収めた!
しかし、次の瞬間にはアイビィは手の間を通りぬけ、そして追いかけても他の男性に阻まれ。
結局いくら追いかけてもアイビィに手が届かない惨めなゲイビーは、世の女性に嘲笑されていた。


その一方ゲイビーを追っかけて、同様に地下鉄に乗り込み、コニーアイランドを目指すチップ達。
しかし、コニーアイランドは遠く、船に戻る時間までに電車で戻ることは不可能であることが判明する。
差し迫るタイムリミット。
恋をすると時間はあっという間と、別れを惜しむチップとヒルディ、オジーとクレアのカップル。
この続きはまた、いつか。

高級ナイトクラブのコニーアイランドでは、アラビアンな衣装に身をまとったダンサーがセクシーな踊りを披露していた。
そこへ、同じような衣装に身をまとったアイビィが目玉ダンサーとしてやってきた。
客が操る棒の先についたハンカチを口で咥えようとする、というパフォーマンスをするアイビィ。
そこへ、ゲイビーが駆け込んでやってきた!
突然のゲイビーの訪れに驚くアイビィ。
そして、遅れてチップ達もコニーアイランドへ到着した。
しかし、到着早々チップ達は警察に囲まれてしまった。

実は、今までのミス・サブウェイを探す道中、様々な場所で自由に暴れてきたゲイビー達はずっと警察に追われていたのだった。
そこへ遅れてやってきたピットキン。
判事のピットキンにどうにかしてもらおうと、クレアは許しを請うも、ピットキンは今回ばかりは聞き入れてくれない。
とうとうゲイビー、チップ、オジーは強制送還されてしまった。
そして、女性陣には尋問をすると主張するピットキン。
それではお別れを伝えることができない。
どうにかして罪を許してもらえるように懇願するクレアとヒルディだったが、
「もう女性など信用しない!」
と頑なに拒むピットキン。
しかし、いつの間にかピットキンはルーシーと仲が良くなっていた。
クレアとヒルディはピットキンとルーシーの仲を察したのだった。

とうとう船の前まで返されたゲイビー、チップ、オジー。
もうすぐ夜が明ける。
NYを惜しみつつ、さぁ船へ戻ろうとした時。
アイビィ、ヒルディ、クレアの3人が走ってやってきた!
それを受け止めて抱きしめるゲイビー達。
ピットキンは分かってくれたのだった。


最後の時間を惜しむように抱きしめ合うカップルたち。
船の汽笛が鳴る。
ゲイビー達の24時間は終わり、別の仲間の24時間が始まった。

 

New Yorkはでかい街。
どこへ行こう?何をしよう?
地下鉄にも乗らなくちゃ。
New Yorkは素晴らしい街さ!